にわかランナー、再びホノルルマラソン 2019 へ
- Posted By Hiroya
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にわかサッカーファン、にわかラグビーファンなど数ある『にわか』類の中でも、最も大変と思われるのが『にわかマラソンランナー』です。何しろ大した練習もしないのに急に42.195キロを走ろうとするんですから、無茶加減が半端じゃありません。
そして実は私、その『にわかランナー』なのです。普段マラソンには特に興味がないのに、ホノルルマラソンだけは参加し続け今年で5年目。ハワイ留学専門店で働く身として、このハワイの大イベントには参加し続けなければならないと勝手に感じています。意地以外の何ものでもありません。
目次
朝4時にホテル出発 マラソン直後に帰国という猛者も
12月8日(日)、ホノルルマラソン当日、朝5時のスタートに間に合うように、ホテルの部屋を4時半に出ました。
ゼッケンも付け、準備は万端です。エレベーター前には同じく準備万端の日本人男性がスーツケースを持ち、下りのエレベーターを待っていました。今日これからマラソンを走った後日本に帰国するため、今からスーツケースをフロントに預けるとのこと。マラソンの直後に飛行機!?「すごい人がいるものだ!」と感心しているとエレベーターのドアが開き、彼と私はエレベーターに乗り込みました。
中にいたハイテンションなアジア系アメリカ人らしき4人組(男性1人、女性3人)が、彼のスーツケースを見るなり大笑いして言いました。
「まさか、そのスーツケースに乗ってマラソンするんじゃないよね!?(爆笑)」
この一言には、私もつられて笑ってしまいました。
『にわか』なのに気付けばリーダーに
そのハイテンションなアジア系アメリカ人4人組はは、「ハーフマラソンは何度か走っているけれど、フルマラソンは今回が初めだからテンションが上がっちゃって!」と説明してくれました。私がホノルルマラソン出場が5回目だと告げると、「ちょうどよかった、スタート地点まで先導してくれない?」とのこと。
一緒に歩いていると、ひとりの女性がハイテンション4人組に、「スタート地点は、こっちでいいの?」と尋ねてきました。4人組は私の方を見て、一言。
「この人は5回目だから、彼について行けば大丈夫よ」
ん!?
ちなみにこの女性は日本に住んでおり、以前にもホノルルマラソンに参加したそうですが、そのときは道路の割れ目に足が挟まって捻挫し、リタイアしたのだとか。今回はそのリベンジかもしれません。とってもフレンドリーなハイテンション4人組は、その後も周りを歩いている人たちに声をかけたり、かけたれたり。気づけば結構な人数のグループが出来上がっていました。
しかもそのグループを先導しているのは、私。
責任重大。
まさか私が『にわかランナー』だと、誰が思うでしょう。
ほどなくして無事にスタート地点に到着。先導してきたグループのメンバー(?)にトイレの場所を伝えたり、ゼッケンの色ごとにスタンバイする位置が違うので、自分の色を確認するように説明してあげたり、私もすっかりリーダーらしくなってきました。さらに調子に乗った私は、「5時のスタート時刻には、あの辺で花火が上がるから写真を撮るといいよ」なんていうツウな情報も紹介。メンバーたちは『にわかランナー』の話を、うなずきながら聞いてくれました。
恒例のスタート花火が 上がらない?
いよいよ、スタートです。数秒前からは、MCがカウントダウン。大勢の人が携帯カメラを頭上に構え、花火を待っています……が、なんと、花火が上がらない!? と思っていたら、MCが「Start!」と口頭で(!)叫び、みんなは戸惑いながらも動き出しました。
花火がない……これでは私がウソつきになってしまう(汗)……いや、所詮自分は『にわかランナー』だ……と心が折れそうになっていると、急に後ろでバンバンバンと花火が上がり始めました。スタートからは、かれこれ5分以上経っています。なぜこのタイミング!? 今更写真を撮る気にもなりません。
このようにして、私の5回目のホノルルマラソンが始まりました。
クリスマスのイルミネーション きれいな日の出を見ながらRUN!
ホノルルマラソンを走っていると、沿道から声援が聞こえてきます。ランナーを応援するためにわざわざ早起きするなんて、本当に優しい人達だと思いませんか? 私なら休日は間違いなく布団の中でのんびり過ごすでしょう。
「あなたたちは美しい!」 英語の声援に感動
そんな沿道からのありがたい声援、日本語と英語の違いについて書いてみたいと思います。
日本語の声援は、「がんばれー」、「ファイトー」といった感じ。とにかくどこでもその繰り返しです。日本人の私にとってこの聞き慣れたフレーズは、単調ながらもとても力になりました。一方英語の声援はバラエティーに富んでいます。
例えば、
“Good job”
“Keep it up”
“Push up, people”
“Keep running”
などなど。
中でも私が好きなのは
”You look beautiful !”
“You are awesome!”
です。「あなたは美しい」、「あなたは素晴らしい」なんて、日本語では言う方も聞く方も恥ずかしくなりそうですが、英語だと違和感がありません。
“You are amazing!”
も好きです。
“You are all winners!”
というのもありました。「あなた達は全員勝者だ」……なんてカッコいいんでしょう!ただし、これを聞いたのはスタートして間もない5キロ地点。ゴール前ならもっと感動できたかもしれません。
”Run now, beer later”
も印象的。思わず、完走後にビールを飲んでいる自分の姿を想像してしまいました。
言葉の声援だけでなく、ランナーを楽しませようと沿道でサンタクロースやスパイダーマンなどに仮装している人たち、音楽で応援してくれるバンドや和太鼓の団体、アコーディオンピアノを弾いているおばさんもいました。応援の力って本当に大きいですね。感謝しかありません。みなさん、ありがとうございました!
そして今年のタイムは……?
そんな私の完走タイムですが……毎年ほぼ同じです。まったく進歩がありません。今年も事前にランニングをしたりダイエット(大好きな中華ランチ断ち)をしたり、それなりに準備はしたつもりなのですが、ほとんど効果はなかったのかも。
振り返ってみれば、ゴールまであと数キロというところで、沿道のムキムキのお兄さんからカリカリベーコンと少量のビールいただいた瞬間が、今回のマラソンで私が一番輝いた瞬間だったかもしれません。
よし、来年こそは! ⇒6度目の参加が、今決定しました。
2020年ホノルルマラソンは 12月13日(日)に開催
毎年、12月の第2日曜日に開催されているホノルルマラソン。2020年の開催は、12月13日(日)です。エントリー方法などの詳細は、こちらのサイトに随時アップされるので、興味のある方は見てみてくださいね。