大学時代のホームステイは 楽しさ半分、後悔半分 – スタッフ留学体験談
- Posted By Mako
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当社には海外でのホームステイ経験があるスタッフが4人います。かく言う私も、その一人。ハワイではなく、アメリカ本土なのですが、大学を休学して行った13ヶ月の留学中、約2ヶ月をホストファミリー宅で過ごしました。
大学から紹介された家族は、40歳のマザー(独身キャリアウーマン。ちなみにバツ2)のみ。当時私は21歳で、親元を離れて暮らすのは初めてでしたが、既に2人、同年代の日本人女性が滞在していて、とても楽しく過ごすことができました。日本人がいない家庭の方が英語の勉強という点ではいいのかも知れませんが、私の場合はむしろ彼女たちがいたからこそ、ホームシックにもならず過ごせたのだと思います。
固形石鹸使用禁止! ファミリーならではのルール戸惑ったことも……
とは言え、戸惑ったこともいくつかありました。例えば……
- 決められた時間(19:00-19:15)にシャワーを浴びられない場合は、事前にマザーに申告し、他の時間に浴びる許可をもらう
- 固形石鹸禁止、液体ボディーソープのみ使用可(固形ソープは、ソープディッシュにこびり付くので)
- 19時以降、リビングはすべて間接照明にする(夜はリラックスした雰囲気の部屋で過ごしたいため)
といったそのファミリーならではのルール。
もともと大雑把な性格の私は、最初の1、2週間でたくさんのルール違反を犯し、そのたびにマザーに細かく注意され、それがイヤで仕方ありませんでした。今にして思えばどれも簡単なルールですし、「守っておけばいいじゃない?」という話なのですが、当時、世間知らずのわがまま女子大生だった私は「どうして私だけ、こんなにうるさく言われるの?」と、思ったものです。
それに、日本語で言われれば「はい、分かりました」と素直に聞けることも、慣れない外国で、しかも英語でストレートに言われると、何だか気持ちが滅入ったものです。注意されるたびに私も何となく面白くなくて、次第にマザーと2人になるのを避けるようになってしまいました。
感謝の気持ちが足りなかった…… そんな「後悔」も貴重な経験
今になって思えば、あの頃の私にはホームステイで一番大切な、「感謝の気持ち」が欠けていました。マザーはやや神経質な人ではありましたが、休みの日にNYまで長距離ドライブに連れていってくれたり、留学生仲間を招いてホームパーティーを開いてくれたり、夜勉強をしていると大量のナチョスを差し入れしてくれたり、細やかな気遣いもしてくれる人でしたから、私のぎくしゃくした態度にも気付いていたと思います。
楽しい時間もたくさん共有していたのに、何となく自分が面白くないと感じる部分だけを切り取って不機嫌になっていた21歳の私。最後の日は涙と握手とハグでお別れし、その後しばらくは手紙のやり取りもしていましたが、あの頃の私のことをマザーはどう思っていたのかなぁ……楽しい思い出だけではなく、こんな苦い思い出も、私が留学生活で得た貴重な経験の一つです。