KCC へ正規留学する際は「ツベルクリン検査」と「予防接種」が必要
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ハワイで人気の留学先、ハワイ大学系列の2年生カレッジ、カピオラニコミュニティカレッジ(KCC)へ入学する場合、入学願書やビザ申請の手続きなどと並行して、「Health Immunization Clearance Form」と呼ばれる書類の準備も進める必要があります。
留学生は原則として履修科目の登録日までに下記の検査、予防接種を終えなければなりません。※下記は2022年9月現在の情報です。
- Tuberculosis (TB) Clearance : ツベルクリン反応検査
- Tdap(Tetanus-diphtheria-acellular pertussis): 成人向け3種混合ワクチン(破傷風、ジフテリア、百日咳)
- MMR (Measles, Mumps, Rubella): はしか・おたふく風邪・風疹混合ワクチン
- Varicella(chickenpox): 水ぼうそうワクチン
目次
Tuberculosis (TB) Clearance / ツベルクリン反応検査とは?
ツベルクリン反応検査は、結核菌感染の有無を調べる検査です。日本では乳幼児を対象にした検査が長年行われていましたが、2005年に廃止となりました。現在は希望者を対象に行われています。
KCC に入学する際は、入学日から遡って1年以内にアメリカの医師免許を持つ医師による検査を受ける必要があります。乳幼児期に BCG の接種を受けている場合、ツベルクリン反応検査では陽性、または疑陽性の結果が出るため、その後胸部レントゲン検査や血液検査などを受けて、結核菌に感染していないことを証明しなければなりません。
Tdap / 成人向け3種混合ワクチン(破傷風、ジフテリア、百日咳)とは?
Tdap は、3種混合ワクチンです。日本の子どもを対象に行われている3種混合ワクチン(DTP)同様、破傷風、ジフテリア、百日咳予防のワクチンですが、接種できるのは10歳以上のみ。日本では定期予防接種(国の費用負担により受けられる予防接種のうち、一定の年齢で受けることが決まっているもの)に組み込まれておらず、任意接種となります。
KCC に入学する際は、Tdap の接種を1回受ける必要があります。
MMR (Measles, Mumps, Rubella) / はしか・おたふく風邪・風疹混合ワクチンとは?
はしか、おたふく風邪、風疹の混合ワクチンです。日本では MR ワクチン(はしか、風疹混合ワクチン)は定期予防接種とされていますが、MMR ワクチンは一部の病院に限り、任意者を対象に接種が行われています。
KCC に入学する際の予防接種の受け方は、2通りあります。
- MMR の接種を2回受ける
- MMR の接種を1回と MR ワクチンの接種を1回、おたふく風邪のワクチン接種を1回を受ける
いずれの場合も、MMR の接種は最低1回、必ず受けなければなりません。なお、過去に MMR、MR、おたふく風邪ワクチンの接種を受けた記録が母子手帳に残っている人は、その記録を KCC の Health Clearance Form に転記してもらえば、既に受けた分の接種は免除されます。母子手帳からの記録転記は、アメリカの医師免許を持つ医師が署名の下行った場合のみ有効です。
Varicella (chickenpox): 水ぼうそうワクチンとは?
水ぼうそうワクチンは、2014年に定期予防接種となりましたが、それ以前に生まれた人などを対象にした任意接種も行われています。
KCC に入学する際は、水ぼうそうワクチンを2回接種する必要があります。過去に水ぼうそうに罹患した記録が母子手帳に残っている人は、その記録を KCC の Health Clearance Form に転記してもらえば、接種を受ける必要はありません。こちらも MMR 同様、母子手帳からの記録転記は、アメリカの医師免許を持つ医師が署名の下行った場合のみ有効です。なお、罹患記録は医師による記入や確認がされているものに限ります。
ハワイか日本 検査と接種はどこで受けるべき?
KCC の Health Clearance Form には、さまざまなルールが設けられています。
まず既述のように、ツベルクリン検査については必ずアメリカの医師免許を持った医師による検査を受ける必要があります。
一方予防接種については、日本の医師免許を持った医師から受けても問題はありません。その場合は、接種記録を一旦母子手帳に記載、あるいは証明書などを発行してもらい、さらにその記録をアメリカの医師免許を持った医師によりKCC の Health Clearance Form に転記してもらえば、KCC の求める要件は満たすことができます。
ホノルルには、日本語対応が可能で、かつ、ツベルクリン検査とともに母子手帳からの記録転記も有料で行ってくれるクリニックがあるため(有料)、当社が手配を担当する KCC 留学生の多くは、ハワイに行ってからツベルクリン検査と母子手帳からの記録転記を行っています。
「アメリカの医師免許を持った医師」は日本にもいる
首都圏や大都市の医療機関には、日本の医師免許とアメリカの医師免許の両方を持っている医師がいることがあります。その場合は、医師が持つ米国でのライセンスナンバーとライセンスを取得した州が明記された書類を追加で提出すれば、ツベルクリン検査や接種記録の転記なども含め、すべて日本で手続きを終えることが可能です。
ルールは変更になることも 申込前に必ず確認を
これらのルールは、2022年9月現在のものです。
入学前に受ける予防接種の種類や回数は変更になる事も多いので、留学プラン検討時、または申込時に必ず確認しましょう。
また、同じハワイ大学系列のカレッジでもそれぞれルールは異なりますので、学校ごとに確認が必要です。